平成３０年４月１日から平成３１年３月３１日までに退院した患者さんを対象に、入院時点での年齢を１０歳ごとに区分しています。
当院では幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいております。救急や他院からの紹介・転院も多く受け入れています。
６０歳から８９歳までの年齢層が全体の６３％を占めており、９０歳以上の年齢層も全体の６％を占めています。
また、当院は不妊治療・周産期医療にも力を入れており、新生児・乳幼児の診療も多くなっています。

※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
UICC病期分類とは、悪性腫瘍の病期分類に用いられる指標の一つです。
UICC病期分類国際対癌連合によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の３つのカテゴリによって各癌をⅠ期（早期）からⅣ期（末期）の４病期（ステージ／Stage）に分類されています。
日本で最も多い５つの癌（胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌）の病期（ステージ／Stage）ごとの症例数を集計しました。
「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者さんを診療した場合や癌寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
初発の患者数は肺癌が最も多く、次いで胃癌と大腸癌が同数、乳癌、肝癌と続きます。
再発の患者数も肺癌が最も多く、次いで胃癌と肝癌が同数、大腸癌、乳癌と続きます。

成人の市中肺炎（病院外で日常生活をしていた人がかかる肺炎）の患者さんの人数を重症度別に集計しました。
成人市中肺炎診断ガイドライン（日本呼吸器学会）による重症度分類システムを用いております。
この指標では細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎などは集計対象外になります。
また、成人の肺炎の指標なので、小児肺炎も集計対象外になっています。
中等症の患者数が最も多く、次いで重症、超重症、軽症と続きます。
重症になるほど平均在院日数が長く、平均年齢も高い傾向にあります。

発症から３日以内に入院した患者数が多く、急性期の脳梗塞の患者さんを多く受け入れています。
当法人内にリハビリテーションを専門に行う悠遊健康村病院を有しております。
※転院率とは該当する症例数の内、当院から他の病院に移動して継続入院（転院）することとなった患者さんの割合です。

傷病名別では、手術・処置等の合併症が最も多く、次いで敗血症、播種性血管内凝固症候群、その他の真菌感染症と続きます。
播種性血管内凝固症候群や敗血症は、高額な包括点数が設定されているため、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング（不適切な入院医療費請求）を疑いかねない傷病名とされます。
播種性血管内凝固症候群は、入院契機と異なるが６症例です。入院契機と異なる傷病名の多くは悪性腫瘍で、入院時に併発もしくは入院後に全身状態が悪化して発症し、医療資源を最も投入した傷病名と判断されました。
敗血症は、入院契機と同一が１８件、異なるが１５件です。入院の契機と異なる傷病名の多くは肺炎で、入院時に併発もしくは入院後に全身状態が悪化して発症し、医療資源を最も投入した傷病名と判断されました。