看護部
看護部へようこそ
立川綜合病院看護部は、理念である『患者さん一人ひとりに満足していただける医療を提供する』を実現し、地域の皆様のニーズに応える質の高い医療・看護の提供に努めています。そこで、必要な倫理感と観察力、実践力を身につけ、チームの一員として貢献するために、特に力を入れているのは「自分の頭で考え・判断し・主体的に行動できる看護師の育成」です。
又、看護職員一人ひとりが将来の目標とやりがい、自信と誇りをもって働き、多様な人材が活躍できる職場環境づくりにも取り組んでいます。具体的には、新人研修やキャリアラダー開発等の人材育成、子育てしながら働ける育児支援、全員のワークライフバランスの充実等です。これからの急性期医療は、地域との連携が欠かせません。患者の「生きる力」を支え、一日も早く、患者・家族が安心して社会や仕事に復帰できるよう支援しています。
これらの取り組みを実行するために必要なのが”連携”と”協働”です。院内外の多職種の皆様と共に「もっと良い医療と看護の提供」を目指し、取り組み続けます。
総看護師長 水澤 満智代
新人へのサポート力、成長と定着率に自信があります
- 226時間を超える集合教育(講義・演習)
- プリセプターシップ制導入、他職種他部署体験学習、院内短期留学
- 2年目指導者の配置(入職時から2年間の継続的な指導)
- メンタルサポート
教育システム・教育環境にも自信があります
- 5段階別に主体的にキャリアアップできる学習体制
- 新人看護師、2年目看護師、中途採用看護師、ローテーション看護師の指導者配置、指導者養成コース及び支援プログラム看護研究サポートあり
- 臨地実習支援(受け入れ校2~3校、他職種学生実習受け入れ 等)
- 院内図書室あり(図書室秘書1名在勤、医中誌等検索可能)、SPSSあり
- 院内外講師による講演会やサポート
ワークライフバランスの推進
- 各種認定取得や進学、外部研修受講、学会発表を積極的に支援
- 定期的な異動や転勤はなく、キャリアアップに向けた主体性のある配属部署選択
- 各種養成コース(指導者、看護管理、循環器看護、皮膚排泄ケア、感染対策実践、看護研究 等)
- 准看護師から看護師資格取得者へのキャリア支援プログラム
- 進学やキャリアアップのための奨学金制度や経済的支援あり
- ユニホーム2色制導入による残業の削減
キャリアアップに向けた進学や研修受講・学会参加支援
- 院内保育所も併設(夜間保育あり)
- 多様な勤務形態の導入(育児時間、育児短時間勤務、育児介護休暇、2交替・3交替の混在、夜勤専従 等)
- ライフサイクルや個人が優先したい多種多様なニーズに合わせた配属部署選定
- 認定看護師資格取得支援
採用や復職に向けた取り組みの充実
- インターンシップ
- 病院見学会
- 中途採用者フォローアップ、育児休暇後のフォローアップ
県内随一の症例数による循環器看護に自信があります
- 心臓血管外科手術及び心臓カテーテル治療24時間365日対応可能
- 認定看護師による循環器看護ケアセミナー、ACLS研修等
地域の子供たちに「将来の仕事」への支援、見学会・体験会の充実
- 病院見学体験会
- 中学生職場体験
- 高校生一日看護師体験事業
その他、施設利用について
- 看護師専用女子寮あり
- 立川綜合病院内に院内保育園あり(夜間保育あり)
教育システムの位置づけ
教育体制
- 新人及び2年目看護師、中途採用看護師、ローテーション看護師を支える教育体制
・直接の指導者だけでなく各部署スタッフ全員が見守りサポートする。特に新人看護師については、看護の素晴らしさを実感し、看護に対する誇りが持てるように指導者を中心にスタッフもロールモデルとして示していくことが求められる。
・新人看護師が臨床現場に順応し、臨床実践能力を獲得するためには、根気強く温かい支援が必要である。又、新人看護師等の不安を緩和するために職場のサポート体制やメンタルサポートが必要であり、各部署では、プリセプターがアソシエートナースや教育委員のサポートとスタッフの支援を受けながら新人の育成を担当する。
・新人等の育成を、病院全体で行い、チーム医療を共に担う他職種の役割や業務を理解できるよう必要な研修や見学体験研修をする。 - 新人教育はプリセプターシップ、2年目看護師は2年目指導者を任命し教育委員と共に継続的な教育を行う。各部署教育委員はメンターとして各看護師を支援し、相談相手となりメンタルサポートも行う。
- 中途採用者、ローテーション看護師についても対象に合わせて指導者を任命する。
中途採用者やローテーションナースは、個性や能力、経験が多様で、様々な家庭の事情を抱えている。その個別の特性や事情、個人の望むライフスタイルや将来設計も含めた、仕事に対する様々な欲求を細やかに査定して、スムーズに組織への適応を図るには、「即戦力」を期待するのではなく、「共に働く人を育てる」(人材を活かし伸ばし育てる)サポート体制の構築と環境整備を行う。 - 指導に当たるものはプリセプター研修、アソシエート研修、2年目指導者研修、教育委員研修を受講する。
教育体系の基本的考え方(ラダーシステム)
フェニックスのように『不滅の価値と精神』で成長し続ける一人ひとりを支援します!
☆やりたいことが決まっているあなたには・・・それが達成できるように・・・
☆やりたいことが決められず迷っているあなたには・・・一緒に考え、あなたらしさがみつかるように・・
☆とりあえず何でもやりたいあなたには・・・たくさんの人に出会い、色々なことを経験できるように・・
当院のラダーシステム
レベル | 定義 | 条件 | レベル到達後の役割・期待されること | ||
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N | 新人![]() |
自ら思考しマニュアルに沿って指導を受けながら日常の看護ができる | 入職~3ヶ月 | 1.仕事及びメンバーシップの現実を知り、リアリティショックに対処する 2.日々の仕事に適応し、正規のメンバーとして認められるようになる |
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I | 新採用者 | 1.組織の一員として自覚し基礎看護知識技術態度を取得しながら看護専門職業人としての能力習得を目指す 2.効果的なメンバーシップを発揮し責任を持って仕事を遂行する 3.助言者・相談者を見出す 4.できるだけ早く効果的なメンバーになる |
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II | アヒル![]() |
自律的に思考し日常の看護ができる | 卒後2~3年目 | 1.個別性のある看護の展開を実践する 2.チーム医療の一員としての役割と責任を果たす 3.重症度、緊急性、安全性を考慮し対象の優先度に応じた看護の展開を実践する 4.効果的に職務を遂行し物事がどのように行われるかを学び向上する |
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チームメンバーの役割と責任を果たし、状況に応じたリーダーシップが発揮できる | 5.個別の患者の看護管理に責任を果たす 6.業務単位のリーダー役を遂行する 7.課題を研究的に取り組む |
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III | カルガモ![]() |
前期 | 看護実践においてロールモデルとして後輩を育成することができる | 看護経験4年以上 実践を通して指導者の役割を認識し遂行する |
1.プリセプター役を通じて新卒看護師の指導と精神的支援を行う |
後期 | 2.アソシエート役、2年目指導者、業務リーダーの指導等同僚の教育指導を行う | ||||
部署の看護業務改善に向けてリーダーシップを発揮することができる | 3.学生指導を行う 4.チームサブリーダーとしての役割を担う 5.業務改善(顧客の視点・財務の視点・業務プロセスの視点・学習と成長の視点)を中心的に推進する |
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専門職業人として自律できる | 6.あらゆる場面でリーダーシップを発揮する 7.キャリアについて自分の方向性を見出し土台を築くために専門知識の習得を目指す 8.看護研究を通じて専門看護を深める |
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特III | ラーク![]() |
メンバーシップを発揮し根拠に基づいた看護が提供できる | 准看護師 | 1.職責を自覚し、専門的知識技術の練磨に努めメンバーシップを遂行する | |
IV | スワン![]() |
前期 | 上司と協力し積極的に部署の問題解決に取り組むことができる | 1.リーダーとして仕事を引き受け、役割モデルとして判断と行為を同時に進行させ、スタッフに影響を与える存在となる 2.研究活動の中心的役割を果たし、各部署の問題解決に貢献する 3.チームリーダーの役割を担う 4.チームメンバーの育成を行いチーム目標達成を方向づける 5.中途採用者やローテーション看護師の指導者となる 6.部署の中で明確なアイデンティティを確立するとともに自らのキャリア開発の方向付けを行う |
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後期 | 自部署に影響力を及ぼしながら専門職業人として自律し、モデル的な行動が出来る 自部署全体の看護の質向上に向け教育的活動ができる |
教育委員サブメンバー (チームリーダー経験者) |
5.チームリーダー経験者としてチームリーダーに協力しチーム運営に積極的に関わる 6.指導者として病棟スタッフの実践能力向上を支援し、対象に応じて意図的に関わる 7.教育委員のサブメンバーとしてOff-JT、OJTに関わる |
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V | ペガサス![]() |
各部署の調整、管理代行、教育指導ができる 専門職業人として自律し、看護の質の向上に向けて、看護部全体、更に組織横断的に活動できる |
本人の意志があり管理研修(若しくは臨地実習指導者研修終了か予定)し、毎年、管理実践報告発表し承認されたもの 次年度認定受験するもの |
1.部署における課題を明確にし目標を示しながら管理行動をとる 2.メンバーや未熟なリーダーの育成を行い担当部署の目標達成を方向づける 3.メンバーとして後輩の育成を行いキャリア発達への動機付けを助ける 4.技術的に有能であり続け、自分の選択した専門分野で学び続ける 5.教育委員としてOff-JTに関わる 6.看護部委員会のサブリーダーとなる 7.看護研究を進め院内外に広め、臨床で応用する 8.病院全体において組織横断的に活動し、保健医療福祉に携わる人々の間の調整・相談役を果たしながら創造性を持った実践を重ねる 9.組織の中で明確なアイデンティティを確立する |
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認定看護師としてリーダーシップを発揮し病院全体の医療の質向上に貢献する(認定看護師) |
新人教育フロー
講義・デモ・実技 グループワーク
体験研修について
目的
- 他職種や関連部門の役割を理解し、医療チームの一員として役割を果たすために、看護師に求められる役割と機能を具体的に認識し実践に活かす。
- 看護師として働き続けるために、直接現場を見て具体的にイメージし、心の準備をする。
対象:新人
<必修項目>・・体験期間:4月~6月
- 看護チームの一員としてのシャドウ研修
(受け持ち看護師・リーダー看護師)・・・・・2日間
(夜勤見学体験)・・・・・・・・・準夜勤、深夜勤・・・5~6月中に - 看護助手体験・・・・・・・・・・1日
- 検査部見学・・・・・・・・・・・半日
- 病棟担当薬剤師業務見学・・・・・半日(部署により実施)
- 手術室orカテ室見学・・・・・・・事例によって時間を決める(部署により実施)
看護チームの一員としてのシャドウ研修
(受け持ち看護師・リーダー看護師)・・・・・2日間(各1日ずつ)
(夜勤見学体験)・・・・・・・・・準夜勤、深夜勤・・・5~6月中に
目的
患者に関わる看護チームの一員としての体験、夜勤の体験を行い、『医療チームで働く』場面を見学することでチームメンバーである看護師の役割を理解し看護実践に活かす。
内容
- 『受け持ち看護師』『リーダー看護師』にそれぞれに1日ずつ密着し、共に行動しチームとして働く姿を見る。
- 患者看護管理者、コーディネーターの役割と業務の実際を理解する。
- チーム医療、看護部組織における報告・連絡・相談・調整・連携等のコミュニケーションを理解する。
- 受け持ち看護師シャドウ研修では複数患者のケアマネジメントの優先順位と時間配分、チームメンバー間の協力・行動調整・連携・情報交換の実際を理解する。
- 夜勤看護師の役割、業務を知り、患者理解、夜勤業務や夜勤看護管理(チームの連携、役割分担、協働)の実際をみる。
- 病院全体の日勤帯、夜勤帯での医療運営と責任スタッフの役割と業務を知る。
- 日勤帯、夜勤帯の緊急時の対応とその準備を知る。
看護助手体験
目的
看護助手業務の体験をすることで、直接ケア以外の看護業務を理解する。
内容
- 病棟看護助手と一緒に1日業務を行う。
- 検体、検査伝票、各種書類の処理、取り扱いを知る。
- 各病棟の環境整備(退院後ベッド・ベッド周囲の片付け、感染症患者退室後の処理を含む)を体験する。
- リネン(寝具・病衣・タオル)の取り扱いを知る。
- ゴミの取り扱い、処理を知る。
- 患者の安全な移送。
- 入院患者の迎え入れ、簡単な入院時オリエンテーション。
- 入院中の他科受診に関する手続きの仕方を知る。
- クリーニングの依頼の仕方。
- 消毒物の取り扱いと、消毒依頼の仕方。
- 薬局に薬品や内服薬を取りに行く。
- その他、病棟で特殊なもの。
検査部見学
目的
様々な検査を体験、見学し、通常の看護に活かす。
- 検査室に集合し臨床検査、生理検査、細菌検査、病理検査を見学する。
病棟担当薬剤師業務見学
目的
チーム医療の一員である薬剤師の役割について理解し、看護に活かす。
*病棟薬剤師と日程を調整する。
- 薬剤指導
- 持参薬チェック
- 調剤業務 等
プリセプター&プリセプティ
新人看護師1年間の流れ
H31年度 院内継続教育研修計画
認定看護師の紹介
分野名 | 人数 |
皮膚・排泄ケア | 1名 |
感染管理 | 1名 |
慢性心不全 | 1名 |
集中ケア | 1名 |
皮膚・排泄ケア
-
大野 智早看護師
私の関わる看護分野は、創傷・ストーマ排泄といった幅広い領域にわたります。当院では主に褥瘡管理者として活動し、その他ストーマ外来等でケアを行っています。
感染管理
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小池 明美看護師
多職種と協働し、院内全ての人々に対して、感染予防のための計画を立て、実践するための指導や相談を受けています。
慢性心不全
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白倉 透規看護師
心不全の方が「その人らしく生活できる」ことを目的に、看護師として具体的な支援ができるように看護師教育の推進と患者支援を実践しています。
集中ケア
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花澤 和基看護師
主に集中治療が必要な患者さんに対して最善な看護ケアができる環境を作り、全身状態の悪化を予防、早期回復を促進できるような看護を目指して取り組んでいきたいと考えます。