診療科・部門案内

病理診断科

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科の概要

 病理診断科は、患者さんから採取する細胞や組織を顕微鏡で見ながら、病気(主に腫瘍性疾患)の診断を行っています。この診療行為は、19世紀後半頃から欧米で開始されました。我が国ではようやく、2008年に最も新しい標榜診療科の一つとして認められましたが、まだ全国で約2,000名余りしか病理専門医がいないため、病理診断科を標榜科の一つとして表示している病院はあまり多くありません。当院では1名の常勤医師と2名の非常勤医師が勤務しています。3名いずれも病理専門医及び細胞診専門医でもあります。
病理診断科の業務は、大別にすると①細胞診②組織診③術中迅速検査④病理解剖の4つです。①、②、③は患者さんの治療と直ちに結び付くため、迅速且つ確実な診断が求められます。患者さんと直接接する仕事ではないですが、重大な責任を自覚しながら業務を行い、適切な治療のために大きな役割を果たしています。

診療実績

診断・検査件数 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
組織診 2,816 3,299 2,812 2,247 1,910
迅速(組織診) 55 83 114 90 91
細胞診 6,709 6,336 4,077 3,828 5,586
迅速(細胞診) 12 33 41 32 30
病理解剖 11 4 2
穿刺吸引 141 147 50 29 36
気管支鏡 87 41 89 73 48
腎生検 6 8 29 19 39
肝生検 12 4 17
心筋生検
免疫学的検査 310 386 614 390 372
ER 81 83 82 82 78
PgR 80 84 81 84 81
HER2 96 87 92 84 76
HER2(Fish法) 4 7 6 7 12
EGFR-M 25 13 41 40 42
EGFR 0 6 0 0 0
ALK 18 12 40 40 41
RAS遺伝子解析 14 12 13 10 7
PD-L1 32 21 50 50 48
ROS1融合遺伝子検査 18 12 41 40 41
BRAF遺伝子解析 14 17 39 37 48

所属医師紹介

小林  寛(こばやし ひろし)

役  職 主任医長
専門分野 病理解剖・外科病理・細胞診
資  格 日本病理学会病理専門医・指導医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
国際認定細胞病理医
医学博士
日本細胞診断学推進協会代議員
日本病理学会学術評議員
アメリカ・カナダ病理学会会員
卒業大学 新潟大学(S53年卒)