2.腹壁瘢痕(はんこん)ヘルニアについて
(1).腹壁瘢痕(はんこん)ヘルニアとは
瘢痕(はんこん)とは、手術などの傷跡のことを指します。
腹壁瘢痕ヘルニアは、手術の傷(瘢痕)が離れて、広がり、腸などの内臓が飛び出してしまう状態です(図3)。
(図3)
腹壁の傷跡のうち、皮膚は弾力があり伸びますが、筋膜は弾力がありません。様々な原因によって筋膜を縫った部分がうまく癒合せず、開いてしまうことが原因です。
一般に、腹部の手術後、数ヶ月から数年の間に、10-20%の頻度で起こるとされています。
厚生労働省の資料によれば、日本では年間約9000件の腹壁瘢痕ヘルニアの修復手術が行われています(図4)。
(図4)
しかしながら、手術をしないで経過を見ている方も多く、実際の患者数はもっと多いと考えられます。
