8.入院について
当院では、
1. 日帰り手術
2. 1泊2日コース
3. 2泊3日コース
の、3コースがあります。
1. 日帰り手術
鼠径ヘルニア修復術は、欧米では基本的に、日帰り手術です。
我が国では、保険診療が行われるため、日帰り手術は一部の施設でしか行われていません。
日帰り手術の利点は、入院をしないので、患者さんが手術の計画を立てやすい点です。
日常の仕事が多忙な場合や、家庭の事情で入院できない場合に、ニーズがあります。
認知症の高齢者の場合、入院が負担となって、せん妄などの精神症状を起こすことがありますが、この場合も日帰り手術は有利です。入院をしないので、医療費が安く済む事も利点です。
欠点としては、術後の状態を医師や看護師が観察できないことです。
自宅が遠方にあり、異常時にすぐに来院できない場合、一人暮らしで異常に気づいてもらえない場合、他に重篤な合併疾患をお持ちの場合などは、手術前によく相談する必要があります。
当日の流れ
当院での日帰り手術は、局所麻酔、鼠径部切開法による手術のみとしています。腹腔鏡では、日帰り手術を行っていません。
前日の夕食は普通に摂って構いません。当日の朝食は、少なめにしてください。朝9:00ころまでに、病院に来ていただきます。9:30に手術室に行きます。
更衣室で手術着に着替えます。来ていた服を入れることができるバックがあるとよいです。
手術室で点滴をし、おなかにブロック注射を行い、鼠径部に局所麻酔を注射します。麻酔は、適宜追加しながら手術を行います。手術時間は約1時間前後です。
ベッドサイドには、看護師がついていますので、不安がある場合は遠慮なくお伝えください。また、頻尿などで、おしっこの心配な方も、遠慮なくお伝えください。手術が終わったら、点滴を抜き、病室に戻ります。
病室で1時間くらい休んだ後は、食事ができます。術後3-4時間後、傷の状態が問題なければ、帰宅できます。手術の翌日に、担当医か担当看護師から問い合わせの電話をする事があります。
異常が無ければ、1~2週間後の外来を受診していただきます。
手術当日の入浴は控えていただいていますが、シャワーなら、大丈夫です。翌日から、入浴できます。
2. 1泊2日コース
朝、10時ころまでに入院をして、午後から手術を行います。
全身麻酔での手術の場合は、何も飲んだり食べたりしないで、病院に来ていただきます。
局所麻酔の場合は、朝食は摂れますが、少なめにしていただいております。
全身麻酔での手術の流れ
時間になったら、病棟の看護師と手術室に行きます。
手術室で点滴をします。麻酔は麻酔科の専門の先生が担当します。手術時間は1時間から1時間半くらいです。目が覚めてから、病室に戻ります。
病室では、2時間ほど、安静にしていただきますが、その後は歩けます。また、食事も摂れます。
翌日の朝、医師による診察があります。傷や、体の状態が問題なければ、退院できます。
傷の痛みが問題なければ、車を運転して帰宅できます。痛みが強い場合や、お住まいが遠方で迎えに来ることが困難、というような場合は、退院を延期していただいて構いませんので、お気軽にご相談ください。
3. 2泊3日コース
前日に入院し、翌日手術を行い、術後1泊経過観察を行う方法です。
手術が早い時間に始まる場合や、手術前の準備が不安な方では、前日に入院していただきます。
手術当日から、術後までの流れは、同じです。
