精神科病院、ピアレビュー

「ピア」という言葉は地位や能力が同等な
同僚や仲間といった意味があるそうですが、今回はそんな「ピア」な
レビューについての話題です。
表題の「ピアレビュー」というイベントですが
新潟県内の精神科病院が参加している協会で行う、お互いの病院を見て回って
レビュー(批評)をするというイベントです。
県内23病院が参加し、4~5病院ごとに5つのグループに分けて
グループごとにお互いの病院を見て回り
お互いで気が付いたことを伝えたり、参考になるところは参考にするといった活動です。
一時はコロナ禍でその活動も休止していたのですが
5年ぶりに再開し、今回は当病院でのレビューが行われました
県内の他4病院から、看護部や医事課、相談室やリハビリ、栄養科といった多職種の方々が来院し
病院の各部署や病棟内、ステーション内など様々なところを見てもらい
気づいた個所などを色々なご指摘を頂くことができました。
精神科病院同士なので、お互いの苦労している部分なども共有しつつ
4月からの法改正のことや「うちの病院ではこうしています」「こんな方法もあるのでは?」と
沢山の有意義な意見交換が出来ました。
今回の実際のご意見の中には「画鋲」の話題がありました。
院内の掲示物に画鋲を使用していたところがあったのですが
患者さんの動線の中に、画鋲が落ちたら危険なのでは?という話題がありました。
今まで気付いていなかったことですが、よくよく考えるとその通りで
早速すぐに院内の掲示の仕方について見直しを行いました。
昨今、精神科病院での問題なども取り沙汰されることがありますが
お互いに風通しがよい組織を作ることで、それらの予防にもつながっているのではと思います。
ピアレビュー担当のスタッフは、これから県内の他の病院での実際の様子を見てくるので
色々と良い部分を吸収していきたいと思います。