病院長あいさつ

 精神障害者や認知症老人の治療及び療養を当院では行っていますが、我が国ではその人々の置かれている状況は、まだ十分充実しているとは言い難いといえます。それは治療方法の困難さはもとより、社会復帰に向けての諸施策が立ち遅れていることにも起因しています。

 私達はその現状を踏まえつつ地域の精神科医療に率先して取り組んできました。精神科急性期治療病棟・療養病棟、認知症疾患治療病棟・療養病棟等の精神科包括病棟に加え、一般内科病棟を持ち、更に精神科デイケア、訪問看護ステーション、精神障害者社会復帰施設(生活訓練施設・福祉ホーム・グループホーム・共同住居)、認知症老人グループホーム及び併設の介護老人保健施設を整備してきました。同時に専門職としての医師、看護師はもとより約40名のPSW・OT・心理職を擁して、より充実したサービスの提供に努めます。又、臨床的な連携は立川メディカルセンターの各病院とも密接に行い、専門的な治療が必要な時にすぐ行えるのも特徴としています。更に各種の研究も盛んで、大学との連携をしてこれまで当院に常勤した多くの医師が博士号を取得しています。

 私達はこれからも治療至上主義に陥ることなく、人権を尊重し、社会で安心して生活できるようお手伝いをさせていただきたいと思います。

医療法人立川メディカルセンター
柏崎厚生病院 病院長 松田ひろし